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保育士の仕事内容

リトミックの指導方法とは
2019/08/10

近年、保育現場でよく取り入れられるようになった「リトミック」。子どもの教育の一つとして注目されています。
保育士のスキルアップにもつながる「リトミック保育」について指導のポイントをご紹介します。

リトミック保育って何?

リトミックは、音楽を通じて子どもの育成を図る教育方法です。スイスの音楽家エミール・ジャック・ダルクローズによって考案された為、「ダルクローズ音楽教育法」とも言われています。
リトミックは音楽理論を教えることではなく、子どもが音楽を聴いて感じたことを「自由に身体で表現」させます。そのことにより、リズム感・想像力・表現力をはじめ、判断力・集中力・集団でのコミュニケーション能力などを遊びながら子どもの能力をバランスよく伸ばしていくことがねらいです。

指導時に資格は必要?

リトミック保育を行う際に、資格が必要というわけではありません。特に決まったルールもないため、園によって年齢ごとにプログラムを組んで行うなど指導方法は様々ですが専門的に勉強することもおすすめです。
「リトミック指導員」という民間資格があり「NPO法人 リトミック研究センター」「国立音楽院」「日本ジャック=ダルクローズ協会」「リトピュア」のいずれかで講座を受けることにより、資格を取得することができます。「リトミック指導員」の資格は、保育士の就職に有利になったり、活躍の幅を広げることに役に立ちます。

内容と指導のポイント

●繰り返し行う
リトミックは、毎回決まった音楽を繰り返し流すことがポイントです。それが子どもにとって楽しい時間の始まりの合図になり、自然と身体が動くようになります。また、遊ぶ前に身の回りの片づけをする習慣を付けさせることにも繋がります。
●お遊戯とは違う
リトミックは一見お遊戯のように思われますが、異なることは決められた振付を練習するのではなく「自分が感じたことを自由に表現」していく点です。その中で音感、言葉、数、楽しさ、自立心、協調性などの能力を開花させることがねらいです。
●アイディアは様々
リトミックのやり方は、リズム遊び、保育士のまねをさせる、電車ごっこ遊びなどをはじめ、動物の動作や鳴きまねなどの“オノマトペ(擬音や擬態)”を使って歩き回ったりなども効果的です。
音楽のテンポをゆっくりする、速くする、楽しい音、静かな音、少し怖い音など感情やストーリー性を想像させたりもできます。また、グループでリズムを取りながらゲームをしたりすると協調性も生まれます。型にはまらず、臨機応変に様々な楽しみ方を工夫していきましょう。

リトミック指導に欠かせないものとは

リトミックの指導は「演奏担当」と「声かけの担当」のペアで行うことが一般的です。両方を1人でこなす保育士もいますが、片方だけだと指導ができないため、どちらもできるようにしておくことがベストです。
演奏の基本はピアノを使います。音楽教育なのでピアノが弾けない場合も何かしらの楽器の演奏が必要となります。タンバリン・カスタネット・トライアングル・ハーモニカ・ギターなどいろいろな楽器を使うとバリエーションも豊富となります。

リトミック指導はこんな方に向いています

リトミックは音楽が好きな人や得意な人は楽しみながら指導ができるのではないでしょうか。カリキュラムも統一されているわけではないので色々なアイディアを出しながらプログラムを作っていくことができます。
自分の発想を活かすことができるので、音楽に関心がある人やアイディアを出すのが好きな方は保育士のスキルアップとしてもリトミック保育に力を入れてみてくださいね。