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保育士手当の種類
2019/07/20


「保育士手当」というものがあるのをご存じでしょうか。保育士手当には保育園が支給するもの、国や市町村が保育園を介し保育士に支給する手当、自治体が直接保育士に支給する手当などがあります。求人を見るときに基本給だけではなく手当を見ることも大切です。

保育士手当の種類

保育士の手当てには大きく3つの種類があります。
・保育園による手当・資格手当・特殊業務手当など
・国で実施している手当。処遇改善・キャリアパス制度
・自治体が独自に実施している手当・自治体の処遇改善・家賃補助など

保育園による手当

保育園が月給として支払うのは「基本給」と「手当」を合わせたものになります。手当にはどのようなものがあるのでしょうか。
●資格手当
保育士の資格を所有している場合に支払われる手当です。資格手当は全ての保育園で支払われるというわけではありません。基本給に含まれている場合もあります。
●特殊業務手当
特殊業務手当は、行事やイベントなどの準備や打合せによる残業など普段の保育業務よりも負担が多い場合に支給されます。お遊戯会や運動会の準備はとても負担がかかりますのでその負担として支払われています。保育園によっては特殊業務手当が無いところもあるのでチェックが必要です。
●役職手当
主任保育士や園長など管理職になると支払われる手当です。責任の重さに見合った額が支給されます。
●その他の手当
他に、通勤手当や住宅手当、研修手当、被服手当などがあります。支給の有無や額は保育園によって異なります。

国による保育士手当

国は税金を投入して他職種と比べて給料が低いと言われている保育士の処遇改善を図っています。
●処遇改善手当
2013年から月給の増額を始め、2017年には10%アップを実施しました。税金の確保ができれば今後も引き上げられていくでしょう。
処遇改善手当は、一度保育園に支給されそこから保育士に支払われるため保育士に支払われる際には設備投資費などが引かれている可能性もあります。そのため、保育園によって額は異なるのが実情です。また、処遇改善を受けることができるのは認可保育園のみとなっており、無認可保育園の支給はありません。
●キャリアパス制度
キャリアパス制度は、中堅保育士の手当を支給するものです。副主任保育士と専門リーダーのキャリアを設置し、国の認定に受かれば月額4万円が支給される仕組みになっています。これも処遇改善手当と同様、保育園を介して保育士へ支給されます。

自治体による保育士手当

自治体によって保育士の手当は異なります。待機児童解消に積極的に取り組んでいる自治体はかなりの額を支給するところも出てきています。
●松戸市の例
国の処遇改善やキャリアパス制度に上乗せして、毎月45000円~72000円受け取れます。保育園を介して支払われるため、支給の有無については確認が必要です。また、新卒保育士で松戸市内に住む場合は保育士個人に向けて家賃補助(月額30000円が上限)が給付される場合もあります。
●東京都の取り組み
待機児童問題が深刻な東京では認可保育園や認定こども園、認証保育園などに勤めている保育士向けに「保育士等キャリアアップ補助」を実施しています。平成27年度には2万3千円の支給でしたが、平成29年度には4万4千円にまでアップしています。また、区によっては経験5年以下の保育士を対象に1人82000円を上限とする家賃補助を行っています。