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ICT化を進めている園の保育士は業務負担軽減でメリット満載?
2021/02/12

ICTとはInformation and Communication Technology(情報通信技術)の略で、パソコンやタブレット端末を使った園の業務支援システムのことをいいます。
業務支援システムを幼稚園や保育園といった保育施設に導入することで、これまで手作業で行っていた事務作業や業者間、保護者間とのやりとりなどがシステム化され、保育士の負担を軽減する動きがICT化です。
慢性的な保育士の人材不足も解消につながると注目されていますが、実際に保育現場で使っている保育士の現状はどうなのでしょうか。

保育ICT化が注目されている理由

ICT化は国や自治体が推進しており、平成27年度補正予算より厚生労働省が「保育所等における業務効率化推進事業」を新設しました。
ICTを導入した保育施設には、それぞれの自治体から一定額の補助金が給付されるということです。
この働き以降、ICT化やシステムの導入についての関心が高まりました。
また、平成29年4月からは「保育施設・事業の届出に伴うICT化推進事業」が新たに予算に組み込まれたことも起因しています。
令和元年の10月から始まった「幼児教育・保育の無償化制度」によってより人材が必要になった保育現場から保育士の業務軽減のために注目されたという理由もあるでしょう。

ICT化の現状

この新型コロナウイルスの感染拡大状況が続く中においても保育ICTシステムはより業務支援につながるよう開発が進められ、ICT化を進める保育施設も増加しています。
ICT化を自治体をあげて進めている保育施設もある現状、自園に保育支援システムを導入し、ICT化を図った保育施設において、現状ではどのように職場環境が変わったと感じているのでしょうか。

ICT化のメリット

    ●手作業での書類作成や紙の整理が無くなった
    ●従業員間や保護者との情報共有や連絡連携がとりやすくなった
    ●情報管理のフォーマットが一律になりわかりやすくなった

ICT化のデメリット

    ●PCの扱いやタブレットの操作に手間取るため覚えることが大変
    ●空き時間にすぐに作業ができるかというとそうでもない
    ●閲覧や入力可能な端末が少ない

現状では導入後約7割の園が以前よりも作業効率が良くなったと感じているとのことです。
使いやすくあらゆる年代のユーザーが使用することを想定されて作られたシステムではありますが、それでも上記のように不便に感じている方もいらっしゃいます。
どうしても固定概念や抵抗感が拭えない方、業務過多で気持ちに余裕がない方、そもそも人材不足であるという保育施設など理由はさまざまです。

保育システムはそういった観点からシンプルかつわかりやすい機能を備えてパソコンを苦手と感じる方でも始めやすいように作られているものがほとんど。
タブレット端末も慣れがものをいうので、まずはICT化がどういったものかを知るところから初めてはいかがでしょうか。